ROCKな人魚姫《前編》
気づかれた訳じゃないけどなんとなく気まずくて、シノブたちから視線を外した。
心臓は鳴り止まない。
やっぱ、あたし、ユウのこと・・・・?
「ねー、れんはさ、好きな人いるの???」
興味深々に愛子が聞いてきた。
その質問にあたしはドキッとしてしまった。
今気づいたこの感情を二人に告げてしまおうか・・・。
でも、あたしの中でまだ”好き”という確信が持てない。
「もしかして・・・高明くん?」
シノブたちのグループを眺めながら、恵がボソッと言った。