幼馴染みの秘めた溺愛  ~お前は女神でヒーローで
同居初日に初胸キュンを知ってしまったものの、いざ生活してみると以前の延長のままだった。
ただ違うのは、全て自分達で家事をしなければならないということ。

家にいる私がいつもご飯を作ってあげられればいいのだけど、私も締切だったり打ち合わせなどの外出もあるから、毎食用意できなくて。

それで最初の頃、樹王に謝ったことがあるのだけど、その時にこう言ってくれたんだ。

「自分の仕事に誇りをもってやってる美桜だから一緒に暮らしてる。家のことはできる方がすりゃいいんだよ。でも…美桜のメシは好きだから作ってもらえたら嬉しい」


だから、それからは仕事には没頭し、余裕のある時はしっかりと家事をこなす様に努力してる。
だって私の作るご飯を好きって言ってもらえて嬉しいんだもん。ふふ。


確かに忙しくはあるが、このオンオフのメリハリをつけたやり方は私に合っている様で、この生活は楽しくなった。
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