帰国子女の彼と過ごす日々はきっと甘くなるだろう
先輩の進路
〇教室


亜子 「石上くんはすっかり香川くんのグループに入っちゃったね」


梨沙 「何かお父さん同士が同じ会社らしくて、何回か会ったことがあったらしいよ」


亜子 「へぇー大丈夫なの?」


梨沙 「何が?」


亜子 「香川くんてそこそこモテるっていうか……一人暮らしだから女子と遊んでるって噂だよ」


梨沙 「それは陽くんから聞いた。初日に女子とカラオケ行ったって、最近は夕食要らないって連絡くるし……遊んでんだな〜って思ってる、でも今友達いないのに、遊ぶなっては言えなくない?」



亜子 「そうだよね〜、不良グループではないからねー」


梨沙 「カラオケとか買い物らしいから……まあカラオケはあんまり好きじゃないみたいだけど」


亜子 「そこに可愛い女の子がいて石上くんの事を好きになっても梨沙はいいの?」


梨沙 「女ねぇ…仕方なくない?私だって生徒会役員はほぼ男子だし」


亜子 「だねぇ……」


2人で陽くんの方を見ていた


梨沙の携帯が鳴る


陽翔 〈夕食いらない〉


梨沙 〈了解〉


梨沙は陽翔と目が合った

にっこりと笑ってくれる


亜子 「いつまでも世話するんじゃないんだからさ、石上くんが慣れてくることも大事と思わなきゃ、進路も違うかもだし、付き合うならまた別だけど」


梨沙 「だよね……」(私のご飯を喜んでくれるのに、つまんない……飽きたのかな)



〇生徒会室


月末の3年生を送る会が無事に終わった。


放課後、吉永先輩とすみれ先輩が顔を出してくれた。


すみれ 「差し入れよ〜」


吉永 「お疲れ様、みんな」


後輩達 「お疲れ様です」


後輩 「私、お茶いれてきます。」


1年生の書記の子が奥に引っ込み全員にお茶を出してくれた。

唯一の女子だ。


吉永 「今年度はもう大きな行事は終わったな」


梨沙 「卒業式があります……」


吉永 「そうか、梨沙ちんは在校生代表か」


梨沙 「もう、泣きそうですよ、緊張で」


吉永 「まあまあ、卒業生代表は僕だから(笑)」


後輩 「余裕そうですね(笑)」


後輩 「先輩、大学決まったんですか?」


吉永 「とりあえず受験は終わった、後は結果待ちかな」


後輩 「県外ですか?」


吉永 「両方受けてるから結果次第」


梨沙 (じゃあ県内受かればこっちにいるのか)


久しぶりに先輩達と話すのは楽しかった。


下校時間まで話して、2人を見送った。


相変わらず仲良さそうだよな、先輩達、なんて後輩達は話していた。


多分すみれ先輩が誘って一緒に来たんだろうな……頭のいい先輩のことだから吉永先輩が断れないように上手く……そして隣を歩くんだ



〇梨沙の部屋


夜ゲームをしていた梨沙、久しぶりにYOHが入ってきた。


梨沙 (陽くん帰ってきたんだ)


時計をみると10時だった。

久しぶりに組むか…


ポテチとコーラでゲームを楽しんでいく。


1時間すると梨沙は陽くんにLINEを送った


梨沙 〈抜けるね、おやすみ〜〉


陽翔 〈おやすみ、また明日〉


WiFiの工事は終わったのはママから聞いていた。


久しぶりに一緒にして楽しかった。


さて、腹筋、腹筋

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