帰国子女の彼と過ごす日々はきっと甘くなるだろう
宣戦布告?
〇ハンバーガーショップ


トイレにいるとすみれ先輩が入ってきた。



すみれ 「梨沙ちん、私達帰るから、声かけておこうと思って」


梨沙 「わざわざすみません」


すみれ 「あのね、誤解しないで欲しいんだけど吉永くんとは付き合ってないから」


梨沙 「え?」(私…何も言ってないのに)


すみれ 「ふふっ、梨沙ちんて吉永くんのこと好きなんでしょ?」


梨沙 「そんな…いつも優しい先輩なので尊敬していて……」(先輩になんて言えないよ)


すみれ 「そう……実は私は大学の推薦をもらってるのよ、でも吉永くんの受験が終わるまでは何も言わないと決めてるんだー」


梨沙 「じ、じゃあすみれ先輩は吉永先輩の事が……」


すみれ 「そうね…でも向こうの気持ちはわからないの」


梨沙 「そうなんですか……」


すみれ 「結果はどうなろうとも卒業式に告白するわ、1つの区切りよ、同じ大学になれるかは吉永くん次第だけどね(笑)梨沙ちんも後悔しないようにね」



じゃあとトイレから出て行った。


梨沙も亜子の所に戻った。



亜子 「どうしたの?」


梨沙 「う…ん…すみれ先輩がね……先輩とは付き合ってないってわざわざトイレで言ってきた」



亜子 「それって宣戦布告ってこと?」


梨沙 「私……吉永先輩に対してそんな周りから見て好きって態度出してたかなぁ……亜子にしか話してないし」


亜子 「何か同じ人が好きかもっていう勘がしたんじゃない?」


梨沙 「卒業式に告白するって……」


亜子 「そこまで?自信があるのかなー」


梨沙 (何ですみれ先輩はあんな事言ったんだろう……)


亜子 「梨沙、先輩より先に告白しちゃいなよ、ねぇ〜聞いてる?梨沙ー、おーい」


何か亜子が言っていたが全然頭に入ってこなかった……
< 5 / 34 >

この作品をシェア

pagetop