たまは、俺の猫でしょ?


扉を開けて中に入ると、
部屋の真ん中あたりで座りながら飲み物を口にする響くんの姿。



「ま、とりあえず座りなよ」

「......う、ん?」



響くんに言われるがまま私は、
向かい合わせになるような位置に腰を下ろした。



「で、」

「ん?」

「放課後のあいつ、どこの誰?」



............やっぱりというか、予想してた言葉。



でも、どこの誰って聞かれても知らない訳で。



「えっと......しらない、ひと、なの」



そう答えるしか出来ない...............



「じゃー、また告白?」



響くんの言葉のあと、
私はコクコクと首を縦に振って頷くだけ。

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