排他的に支配しろ


「りんを汚していいのは俺だけだよ」



 言葉を理解するまで、一秒、二秒……。

 冷めかけていた芯が再び熱を持ち始める。

 ……なんで、わたしの言ってほしかったことまで。


 ドクン、お腹の奥が切なく疼く。

 もう限界だった。


 最後の力を振り絞って、震える足を床に付ける。

 春日さんが、ほしい……。



「り、ん……っ?」



 背後に迫る気配に春日さんが振り向いたと同時、わたしは彼の胸に飛び込んでいた。

 理性なんて、残っていなくて。

 開かれた唇を許可もなく奪う。



「……りん、積極的なのはいいけど、」



 春日さんに、触られたところを全部上書きしてほしい。

 手を掴み、誘導させようとしたら拒まれた。



「待って……、後でりんが満足するまでしたげるから」

「んん、……」

「完全に飛んでるな……話し合いはできそうにないか。ルイ、悪いけど俺達は帰るよ。また今度来る」



 体が宙を浮く。春日さんに持ち上げられていた。

 横抱きで、背中と膝裏を支えられた状態。じわ、もどかしさが集中する。


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