死体写真2
受信する
みんなで夕食を食べ終えて片付けもして、あとはお風呂に入って眠るだけとなったときだった。


食堂から出ていこうとしていた先生がふいに立ち止まり、ポケットの中からスマホを取り出した。


そして画面を見つめて険しい表情を浮かべている。


スマホは使えないはずなのに、どうしたんんだろう?


「先生、どうしたんですか?」


結が尋ねても先生は画面を見つめたまま硬直してしまっている。


その顔は少し青白く変化している。


「先生?」


大河が先生の腕を掴んで揺さぶると、ようやく我に返ったように視線をこちらへ向けた。


「あ、あぁ。悪い。なんでもない」


「なんでもないって感じじゃなかったですよ?」


大河に言われて先生は引きつった笑顔を浮かべた。


「ただのイタズラメールだ。たちが悪いな本当に」


「イタズラメールって、電波がないのに?」


大河の呟き声はここにいる全員に聞こえていた。
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