死体写真2
「本当だって。だからこんな提案してるんだ」


「……私の代わりに明日香を殺して、子供まで殺すってこと?」


睨みつけながらそう質問すると、豊は気まずそうに視線をそらした。


「そういうことになるけど、美幸だって助かりたいだろ?」


もちろん死にたくなんてない。


こんなわけのわからない呪いで死ぬなんて、まっぴらごめんだ。


黙り込んだ美幸を見て豊が笑みを浮かべた。


今の沈黙は肯定したのと同じ意味合いがある。


「俺が明日香を呼び出せば、明日香は疑いなく来るはずだ。ふたりがかりなら、殺すことはできる」


豊がひとりで決行するのではなく、あくまで美幸が主体となって殺すことになるんだろう。


そうわかっていても、豊からの提案を否定することはできなかった。


豊が明日香を拘束している間になら、手首を切ることもできると思う。


「わかった」


美幸が頷くと豊の顔が晴れやかになった。


まるで背中から重しをおろしたときのような表情だ。


それを見て不快感が湧いてくる。
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