死体写真2
「静が死んだのはメールのせいじゃなかったってこと!?」


明日香が愕然とした声を漏らす。


「結局死ぬ運命だったんだ。それでも俺たちが殺したことになるのかよ!」


哲也が開き直って叫ぶ。


もうとりつくろうつもりはないみたいだ。


「でも、どうして静はお前たちの部屋に行ったんだ? なにか理由があったんだろ?」


大河の質問に哲也はチッと小さく舌打ちをして黙り込む。


まだなにか隠していることがありそうだ。


しかしそれを話す気はないようで、哲也は大河から視線をはずした。


「まぁいい。どうせ静から助けてほしいとか、なんとか言われて面倒になって殺したんだろ」


そう結論づけても反論がない。


大方当たっているんだろう。


結はやるせない気分になって言葉を失う。


どうせ死ぬ運命だったとしても、仲間を殺したことには間違いないんだ。


「美幸が部屋から出てこないことも、お前たちと関係あるのか?」


「それは知らねぇよ!」


哲也がガバッと顔を起こして否定する。


その目は鋭く、嘘をついているようには見えない。


大河もそう考えたようで小さく頷いた。
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