死体写真2
結とはちゃんと会話をしたから、最後に会いに行くのは豊のはずだ。


そう思って結は早々に事務所を出てきたのだ。


「そうか……」


大河は視線を伏せて頷く。


他に言葉が続かないようで視線を彷徨わせた。


「心配してくれてありがとう。私は大丈夫だから」


結がもう1度そう言うと、大河はようやく安心したように微笑んだのだった。
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