死体写真2
さすがに喧嘩慣れしているようで両足に力を込めて立ち、哲也を睨みつけている。


「くそが!」


金髪が毅へ向けて殴りかかる。


毅はよけることなく、同じように拳を突き出した。


互いの頬に鉄拳がめり込む。


金髪がよろめき、そのまま後方に尻もちをついた。


口の端からは血が流れ、毅のパンチの強さを物語っている。


その乱闘の中、どさくさに紛れて女子生徒が逃げ出した。


それは男たちの怒りに油をそそぐ結果となり、大乱闘が起こったのだった。


結果的に、哲也と毅のふたりは勝った。


といっても逃げ出した女子生徒が警察に駆け込んですべて説明してくれたため、おとがめがなかったという感じだけれど。


「たまにはいいな」


運ばれてきた病院で手当をしてもらいながら哲也は言った。


毅はしかめっ面でそれを見る。
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