マグ

自分は優哉のことを好きでもなんでもないのに、優哉が私のことを好きでも何でもないと言われると、傷つくような思いがした。


そんな私の気持ちには気が付かなかっただろう、兄は優哉の話を続けた。


「僕が思うにはその彼女は、優哉と本気で付き合っているわけじゃない。優哉の家はすごい金持ちだしね。コネもたくさんあるから、それが目当てで彼女は優哉に近付いて来たんじゃないかと思うんだ」


「何でそんなこと思うの?」


「彼女、優哉のいない隙に、僕に家のこととか執拗に聞いてきた。彼氏の友達と二人きりになった時、あまりプライベートな事を聞くなんてことは普通しないだろう?」


「・・・」


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