マグ
しばらくして彼は私に訊いた。


「お前、本当に分かって謝っているのか?」


私は不意に顔を上げてちょっとだけ彼の顔を見て、すぐに宙を見つめた。


分かる、分からない・・・本当は良く分からない。


だけどそんな事は言ってはいられない。



とにかく謝らなくては・・・

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