マグ

私はどうしていいか分からず、コートと鞄を床に置き、部屋の真ん中に立ち尽くした。


しばらくして真澄が口を開いた。


「こっちへ来い」


私は黙ってベッドの淵に座った。


真澄は私の手を引いて、自分の方へ引き寄せた。


私は緊張のあまり、思わず身体に力が入ってしまった。


そして不自然に倒れ込む様にベッドに横たわった。


< 366 / 425 >

この作品をシェア

pagetop