マグ

私は作り笑いを浮かべて言った。


「特別疲れているわけではなくて、いつもこんななんです」


真澄は私の隣に座って言った。


「いつもこんな感じなの?君、一年生だろう?今からそんな年寄りみたいな哀愁を漂わせてどうするんだよ。そんな細い身体で体力がないから、疲れ易いんじゃないのか?」


「はあ、そうかもしれません。特に運動もしていないし」


「じゃあさ、俺ワンゲル部なんだけど、君も入部しなよ。手っ取り早く体力が付くから」


「はあ・・・」


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