マグ

「俺はそんなことを思ったのは初めてだったよ。おふくろに対してはそんな風には思えなかったのに・・・膝を付いて必死に謝る凛を見下ろしながら、自分の本当の気持ちに気が付いたんだ。俺は凛が好きで好きで仕方ないんだって。俺は凛と真直ぐに向き合っていきたい。おふくろには俺の身勝手の為に辛い思いをさせてしまった。それは悪かったと後悔しているけど、でもそのお陰でこうして凛と知り合えたことは良かったと思っているんだ」


不安だったんだ・・・


真澄はいつも・・・


私はぼうっとしながらも小さく首肯いた。


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