エアー彼女

エアー彼女

俺は、伊藤つよし。28歳。年齢と彼女いない歴が同じだ。俺は、人には言えない秘密がある。それは妄想だ。俺は妄想するのが大好きだ。最近も俺の頭の中で彼女が出来た。彼女の名前は、渡辺 輝羅莉(きらり)。年は、17歳。色白で髪の毛は、明るい茶色。身長は、小さめ。目が大きくて鼻は小さくて口も小さい。かわいいお人形さんみたいだ。俺は、暇さえあれば、きらりちゃんのことを考えている。こないだも会社で、ついニヤけてしまった。会社の同僚に「何さっきからニヤけてんだよ。気持ち悪い」と冷めた目で見られた。
ダメだ、妄想は、家だけにしないと。今日も仕事が終わり、コンビニで晩飯を買い、家路に着いた。「はー、俺、おつかれ」俺は、飯を食いながら、きらりちゃんのことを考えている。きらりちゃんってどんな服装してるんだろ。俺は妄想が止まらくなった。明日は、土曜日。イオンできらりちゃんに似合いそうな服を探しに行こう。
俺は、ワクワクした。次の日になり、俺は
開店前から、イオンの外で並んでいた。「開店しまーす」お店の人が、そう言ってドアを開ける。ここは、イオンが入るショッピングモール。専門店がたくさん入っている。すぐ目に飛び込んできたのは、若い女の子が、着そうな服がならんでいる洋服屋さんだった。俺が店に入るか、迷っていると、店員が話しかけてきた。俺は女子に免疫がないので、女の子の店員に話しかけられて、緊張して、上手く喋れない。店員が言った。「彼女さんの服をお探しですか❓」「あっ、はい。」俺は震えた声で言った。「お兄さんの彼女さんだから、20代前半くらいですかね❓」店員は聞いてきた。まさか17歳なんて言えない。そんなこと言ったら、俺は犯罪者だ。「あっ、そうです。20代前半です。」「じゃあ、このワンピースなんていかがですか❓このワンピース、新作なんです。ミントグリーンのワンピースにレモンの柄がのってるんです。可愛くないですか❓」俺は思わず「めっちゃ可愛いですね。彼女に似合いそう。」俺はテンションが上がってきた。「彼女さん、サイズどのくらいですかねー」店員が聞いてきた。「えっと、身長は152で痩せ型です」「じゃあ、Sサイズで大丈夫かな。お買いになられますか❓」「あっ、じゃあ、お願いします」俺は、レジでお金を払い、ピンク色の紙袋を下げて店を出た。めっちゃ可愛いワンピースが買えた。きらりちゃん喜んでくれるかな。俺は、家に帰ると、ワンピースをハンガーにかけ、それを見て妄想に入った。
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