町の電気屋さん

町の電気屋さん

私は木村香苗、45歳。少し前に長年連れ添った夫と離婚した。子供は独立して家を出たので晴れて自由の身だ。引越してきた先は築35年の木造アパート。正直言ってボロい。家賃安いし仕方ない。
どうせ1人だし。部屋は、一部屋。小さなキッチンも付いている。お風呂も小さいけど付いている。
今の私には、これで充分。1人になれただけでも充分だ。引越してきたばかりで、まだ、いろいろ揃っていない。まだ、荷ほどきが、なかなか進まなくて、部屋には段ボールが積まれている。家電もまだ、そろっていない。電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機は、買った。7月も半ば近くになり蒸し暑いので扇風機は、買った。今日は、エアコンを取り付けてもらう日だ。電化製品は、商店街の中にある電気屋さんで、揃えた。お店のご主人は50代半ばくらいのおじさんで、人が良さそうな人だった。一度しゃべり出したら止まらなさそうな人だった。ピンポーン。電気屋さん、来た。
私がドアを開けると、そこには、20代半ばくらいの背が大きくてガタイのいいお兄さんが立っていた。私は、思わず、「大きい」と言ってしまった。するとお兄さんは、「よく言われるんです。デカいって。おれ、背、190あるんです。デカいばっかりで、なーんも役に立たないですけど。」お兄さんは、笑っている。私は言った。「てっきり、お店のご主人が来るんだと思ってました。」
「あー、あれ、おやじです。おやじは、店番担当で、お客さんと喋るのが趣味なんです。捕まると長いから気をつけてくださいね。」と言って豪快に笑った。頭に白いタオルを巻いている。グレーのTシャツを着ているが、汗で濡れている。
私の視線に気づいたのか、「すいません。俺、暑がりの汗っかきで、汗臭かったら言ってくださいね。」さわやかな人だなー、私は、思った。
「それにしても暑いですね。エアコン、パパッと取り付けちゃいますね。」彼は、作業に取り掛かった。私は、彼の作業を見つけていた。それにしても、大きいなー。ガタイもいいし、何かスポーツでもやってたのかな。しばらくすると取り付け作業が終わった。彼は、さらに汗をかいている。
私は、氷の入った麦茶を差し出した。「ありがとうございます。あー、美味しい。生き返る。」彼は、ゴクゴクと喉を鳴らして飲んでいる。
こんなに美味しそうに麦茶飲む人初めて見た。
そろそろお昼の12時だ。その時、グーっと彼のお腹が鳴った。私は、思わず、「何か食べます?」声をかけた。「そんな、そんな、図々しいことできないから。」私は、言った。「昨日、冷やし中華を買ったんですけど、2人分だし、困ってたんです。よかったら、食べていってください。」「えーーー、うれしんですけど、いいんですかね。」「食べてもらえると助かります。」私は、小さなキッチンに立つと、冷やし中華の準備を始めた。彼は、部屋を見回している。「1人暮らしなんですか?」と聞いてきた。私は「うん」と言った。「結婚とかしてないんですか?あっ、すいません。お綺麗なんで、つい。」私は言った。「つい最近、離婚したんです。」「そうなんだ、1人か」
彼は、つぶやいた。冷やし中華が出来て、テーブルに運んだ。テーブルって言っても、小さなちゃぶ台みたいなもんだけど。「うまそー。俺、冷やし中華大好物なんですよね。」彼は嬉しそうに言って、がっついている。「うめー、こんな、うまい冷やし中華食べるの初めてです。店出したらどうですか?」「お世辞上手いんだから」私は、笑って言った。食べ終わると、彼は立ち上がって、
「こんな汗でベチョベチョで臭い男は、さっさと退散しますね。ありがとうございました。また、何か足りないものあったら、いつでも言ってくださいね。お安くしときますんで。」と頭を下げて言った。「あっ、待って。」私は、引き止めた。
「なんか、俺、やらかしてます?」彼は聞いてきた。「この後、時間ある?」私は、聞いた。彼は、「俺、この後、ずっと暇ですよ。一緒に遊びます?」っと彼は、いたずらっぽく笑った。
私は「とりあえず、汗ベタベタだからシャワー浴びたら」と言った。彼は、「ありがとうございます。俺、ずっと、汗張り付いて気持ち悪かったんですよね。」と言った。彼にお風呂場を案内し、タオルを使ってと言った。息子が泊まりに来てもいいように、新しいパンツとTシャツと短パンも置いておいた。うちの息子も背が高くて、ガタイがいいのだ。彼が、お風呂から上がってきた。
驚いたことに全裸だった。私は目のやり場に困った。「服着て。洗面所に置いてあるから。」
彼は「すいません。俺、風呂あがり、普段、まっぱなんですよ。つい、癖で。すいません、驚かせて。」「あー、びっくりした。」私は大笑いした。彼は、「まだ、名前言ってなかったですよね。俺、一之瀬諒太って言います。年は25で、高校出て、おやじを手伝ってます。」私も言った。「私の名前は、木村香苗。45歳、無職。諒太くんは、20歳も下なのね。あたし、めっちゃおばさんだよね。」私は、思わず笑った。すると彼は
「全然、おばさんじゃないですよ。きれいだし。
テレビに出ても不思議じゃないくらいきれいです。」と言った。「諒太くんは、ホントにお世辞が上手だな。」私が言うと彼は私の目を見て「香苗さん、ホントきれいです。好きになりそうです。」と言ってきた。私は言った。「こんなおばさん、好きになるなんて、モノ好きだよ。」「これから、おばさんって言ったら怒りますよ。香苗さんは、キレイです。おばさんじゃないです。」
しばらく見つめあった。彼は、私を抱きしめて、キスをしてきた。激しいキスだ。彼の息遣いが荒い。彼が言った。
「もっと香苗さんを知りたい。」彼は、私の服をめくってきた。激しく体を触ってきた。
私は、感じ声を上げた。すると彼は、もっと野性っぽく激しく触ってきた。彼は、スカートの中の下着の中にも手を入れてきた。私は、感じて声を上げた。私は、さらに彼を求めた。
彼も下着を脱ぎ、私の下着を脱がせ、私達は、一糸まとわぬ姿になった。彼が私の足を開かせ、彼のものを入れてきた。彼は、強く何度も突いてくる。私は、その度に激しく声をあげた。
私は、すぐに果てた。彼もしばらくすると果てた。「香苗さん、好きだよ。」「私も諒太くんが好き」そのまま2人で裸で抱き合って眠った。

その後、私たちは、付き合うことになり。
今は、一緒に暮らしている。
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