"ぶっきらぼうで笑わない女神"の恋愛事情
料理も次々に運ばれてくる。一通り揃ったところで『さあ、存分に食せ』オセオンが声をかける。

一口一口じっくり味わいながら食す。
高級ホテルとあって、とても上品な味だ。
かぼちゃの冷たいスープがとても美味しい。

『お前たち、料理は口に合っているか?受付で座席の番号をもらっただろ。その順番で話をするぞ。俺が質問をするからそれに答えろ。早速、1番のお前からだ』

スタッフが一人の女性の元へ向かい、マイクを向ける。

『よく来たな、名を教えろ。あぁ、そうだ、本名じゃなくていい。呼んで欲しい名があるならそれで構わない』

「ま、まきです」声が震えている。

『まき』

場内が歓喜に沸く。

『まき、お前には何か譲れないものはあるのか?』

「あります!」

『何だ?』

「推し活です」

『誰の?』

「もちろんオセオン様です!」

『んふっ』

吐息混じりのオセオンの声に鳥肌が立つ。

『これからも俺だけを見ろ、まき』

「は、は、は、はい」

まきさんの声は震えていた。

『まき、会えて嬉しかったぞ。礼を言う』

「こ、こちらこそありがとうございます」

まきさんはとうとう泣き出してしまった。感情が溢れてしまったのだろう。

次の女性にマイクが向けられる。
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