大切なもの

KAIとSHIDO



「お帰り、KAI。」


SHIDOは死神の爪を一枚、一枚、剥がしながら言った。


「コイツはどうした?」


「僕の食べたかった魂を元に戻したの。死神失格じゃない?人間に同情したって無駄なのにさ。(笑)」


死神は意識がないらしくピクリとも動かない。


「まぁいいが…後始末はしておけ。死神の跡は臭くてたまらん。」


「わかってるって!あっ、コイツ、本気で人間に取り入ってたのか?ぬいぐるみなんか隠し持ってやがる!」

SHIDOは独り言を良いながら死神が纏っていた黒々とテカっている布を持ち、引きずりながら暗闇へと消えていった。


「SHIDOは容赦ないな…(笑)」






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