アンコール マリアージュ
「園田様、上村様!お待ちしておりました。本日は誠におめでとうございます!」
「真菜さーん!ついにこの日が!あー、もう既に涙が出そう」

そう言って目元を押さえる新婦に、真菜までもらい泣きしそうになる。

「おいおい、二人とも。いくらなんでも早過ぎるよ」

苦笑いする新郎に、真菜も新婦も笑い出した。

記者の菊池を紹介し、早速控え室へと皆で移動する。

「良いお天気で、良かったですね!」

真菜が言うと、その場の皆も頷く。

「新婦様。太陽の光で肌が輝く様に、少しラメの入ったパウダーも使いますね」

希もにっこり笑いかける。

ありがとうございますと笑顔で答える新婦は、初めて会った頃とは別人の様に、明るく朗らかな女性になっていた。
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