カラダダケの関係に依存していた私の話

荒んだ生活



 私は初恋の彼を忘れたいがあまり、
血で血を洗うような生活を繰り返していた。


思い出す時間と余裕を無くすため、なるべく予定を詰め込んだ。


仕事が終わったら誰かと会い、朝に帰ってきてまた仕事に行く。


甘いものは別腹とでも言うように、仕事に使う体力と遊びに使う体力は別物だった。


本来そうはいかないものなんだろうけど。


疲れも眠気も、寂しさには勝てなかった。


高校の同級生、友達の友達、元バイト先の同僚、街でナンパしてきた人。


「最近遊びに拍車かかりすぎな気がするけど、
体は大丈夫?」


Nは心配するばかりで、私の行動を否定も肯定もしなかった。


「ありがとう。大丈夫」


「とか言って急に倒れそうだからな」


「そんなに心配してくれるのNだけだよ」


「何言ってんだよ。他にもいっぱいいるだろ」


「いるわけないじゃん。

どうせ私の中身なんて見てないし、できればなんだっていいんだよあの人たちは」


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