激甘すぎる婚前同居。 〜訳アリ令嬢は染織家の盲愛に気づかない〜
これからの私たち


「……誓います」


 あれから季節は巡り巡って、十月。
 私は無事、通信制大学を卒業すると染織家の彼をお手伝いしながらも準備をしていた結婚式を挙げることになった……もちろん、穂貴さんとだ。

 穂貴さんとは、あの日から何かネジが外れたかのように甘くなった。家が職場だからか、毎日時間を見つけては抱きしめてくるし、キスしてくるし。そのおかげで、今は妊娠中……


「美宙ちゃん、大丈夫か? 体は辛くない?」

「うん、大丈夫だよ。穂貴さんは心配性だなぁ」

「そりゃ、そうだよ。君に何かあったらと思ったら」


 私は妊娠してから、穂貴さんから私の両親の話を聞いた。もっと前に聞いてもよかったのだけど聞かない方が幸せなこともあるし、今が幸せだからいいと思っていた。

 だが、妊娠して……自分が母になるんだって思ったらお母さんのことを知りたくなってしまった。

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