チャラモテ先輩に、めちゃくちゃ溺愛されてますっ!


「みくの愛情に触れて、そう考えることができたんだ。だからやっぱり、みくのおかげ。ありがとう」


朝陽くんはその日、がぉーっとなることもなく、キスもなく、淡々と真面目に話してくれた。


もしかしたら、“この家は普通以下”って言ったのは、


家の広さとか全然関係なくて、家庭とか家族とか、そういうあったかさがなかったっていうことなのかもしれない。


あたしがそういうものを朝陽くんにあげられるといいなと心の底から思った。
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