フユノサクラー真冬の夜、恋の桜が舞ったー

第2章/とりあえずとす…

=とりあえずとす…①=




”ワイワイ…”


”ガヤガヤ…”


各グループの話し合いがスタートし、教室内は一斉にざわめき立った


そして…、授業の終わる直前


『はい、肉系、草系は代表者と初回日程、OKです』


ここで授業終了のチャイムがこだまし、タイムオーバー


雑食系グループだけが、授業後の持ち越しとなったのだが…


”あらら…、雑食さんの7人はすんなり決まりそうもないわね…”


かくて、ナナボシ先生の予想は的中となる…



***



りゅーじん:おい、どうすんだよ、チャイムなっちゃったぜ


ナツメロ:今日中に先生んとこへ持ってかないといけないんだから、このまま休み時間も続けるか、放課後とかにまた集まって決めるしかないっしょ


デスオ:せっかくですから、この後の休み時間は続けましょう。


ここで皆は、渋々ながらも、休み時間返上で延長としたのだが…



***



ナツメロ:やっぱさ、雑食の選択肢は横上君が発案したんだし、代表はあなたってのが自然でしょ


りゅーじん:それを言うなら、夏本、お前はナナボシさんに質問してさ、素敵な恋云々ですっかりやる気モードになってよう、それをクラスに発信したじゃん。はっきり言って、オレ今一、乗り気ねーし。この長期課題。代表者はヤル気あるもんがやる。これが一番だろ


ナツメロ:あのさ、一番最初に質問に立ってやる気見せたの、マッキだよ。横上君のそういうフリなら、代表はマッキがやるべきよ


マッキ:私は何も、やる気になって質問した訳じゃないんだけど…。だいたい、やる気とかって筋違いよ。他の4人を含めて、フェアに決めなきゃ。何かにこじつけて押し付け合いじゃあ、この先もうまく行かないって!


雑食系グループは早速、喧々諤々だった…









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