「会いたくなったら空を見ろ」
近くのベンチに体育座りをする。

「スカートなのに、パンツ見えるよ?」

「別にいいけど。ごめんね、デリカシーのかけらもなくて」

「え、別にいいんだったら遠慮なくスカート捲らせてもらいたい」

「は? それとこれは違うでしょ。何言って……」

「ふっ、大丈夫。まだ捲らないから」

「え?」

まだって何? まだって。

きっと幸磨は冗談で言ってるはずなのに私ったら何本気にしちゃって。バカバカしい。

もうこのことは忘れよう。ダメだ、これ以上はやめたほうがいい。

「なあ、もし突然死ななきゃいけなくなったらどうする?」

ドキッとした。

ああ、この子はそれについてどう思ってるんだろう。

この場合、どう答えればいいんだろうか。

「好きなことだけする」

これが一番最適だ。好きなことだけしてから死んだほうがいい。

「幸磨?」

「そっか」

悲しいんだ。辛いんだ。

虚空を見つめていて、ふと隣を見た時にはもう幸磨は消えていた。
< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

君の答えを、教えて。

総文字数/16,185

青春・友情45ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
死にたいと願う彼女 #./_ × ノートを覗いてしまった友人 優月(ゆつき) × 自殺現場に足を踏み入れた彼氏 翔湊(かなた) 最後の結末は? *死にたい死にたいと言ってますが、 最後までお付き合いいただけますと 光栄です。 普通に溺愛されていますので甘さもどうぞ! ノートから溢れる愛と希望の物語。
世界の数よりも君と一緒にいたい

総文字数/14,650

青春・友情33ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
それは塾の帰り道だった。 同い年か年下の女の子に、 暗い路地裏に連れていかれたのは。 突然手を引っ張られて 連れていかれた先の路地裏は、 夜だからかお昼時以上に暗くて怖かった。 そんなところにズカズカと突き進む女の子を 変なふうに感心してしまった。 強いなあと、男の僕が感心したのだ。 僕ももう高校生。 さすがに暗闇を怖いとは 言ってられないかもしれない。 手を引く女の子の手は細いし、 全体的にも華奢なのによくそんな……。 「君、死にたいんだって?」 路地裏の奥に来たところで 突然そう言われた。 あの夏、忘れられない夢(恋)を見た――
6月、高嶺の花を摘みに

総文字数/4,147

恋愛(純愛)12ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
出会いは最悪。 6月の雨の日、 滑りやすくなった駅の構内にて。 あなたにぶつかった。 そんなの、駅の中ではよくあるようなこと。 なのにぶつかってきたくせにキレ始める。 いちいち顔なんて見てられない。 なのに、気がついてない間に再会していた。 世の中って思った以上に狭いなあ、なんて そんなことを考えていたのを覚えてる。 優しさなんてない。 でも 『意地悪で大嫌い』 そんなところにずっと、居座っていた。 それがいつの間にか、 よく分からない話まで進んでいったのだ。 「ラベンダーって、 高いところにあるやつのほうが いい香りがするんだって……――」 6月、あなたは高嶺の花を摘みにくる。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop