LOVE STRAWBERRY★SHORT
歌い終わると矢田はあたしの方を向いた。

真っすぐな瞳。

あれ…
なんか奥から…

聞こえてくる。

「びっくり?」

「…ん」

「果歩がさ、毎日音楽聞いてて。すごく気になってさ。気付いてなかっただろうけど、俺毎日いたんだよね、屋上」

「えぇ!?」

「かすかに聞こえてきた曲、すぐわかった。俺らのだもんな。すげぇ嬉しかった。こいつ、趣味いいって」

あたしはぷっと吹いた。
すごい自信家。


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