酔いで寄りたいの。
飲み会当日、久々に会った昔の友人との会話は驚くほどに弾んだ。

長らく会っていなかったからかお互い知らないことが多く、仕事や恋愛など様々な話をすることができた。

結局李仁は返信してくれなかった。
でも既読がついていたから、いいのだと受け取り今に至る。

一言ぐらい返してくれてもいいのに。
そんな風に思っても仕方ないのはわかってる。
でも、見たなら返信してほしい。

「陽奈ー?飲んでる?」

昔の友人の紗季がビール片手に近寄ってくる。

うん。そうだよね。
今この場所に暗い気持ちはいらない。
そう思い、李仁に対する気持ちを胸にしまう。

「飲んでるよー?」



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