乙女は今日も夢を見る

こんなもんか?
あとは返事が来るのを…って既読はやっ!?

メッセージを送った瞬間、チャットルームの既読がついて驚いた。

咲人、もしかしたらちょうど勉強の息抜きにでもスマホ見てたのかもしれないな…。

さらに。

【行く】

たった二文字、返ってきたメッセージを見て私はクスッと笑みをこぼす。

私もそんな咲人を見習って返信を打った。

【じゃあ、花鈴にも連絡しとくね!咲人、合宿頑張って】

あんまり長々連絡するのも邪魔になると思った私は、最後に【頑張れ】のスタンプを送るとスマホを机の上に置いて、部屋の電気を消すと再度ベッドに横になる。

中学時代と比べると、極端に会う機会が少なくなってしまったにも関わらず、変わらず優しく接してくれる2人に改めて感謝した。

花鈴も咲人も、こんな風にずっと大人になっても仲良くできるといいな…。

私はソッと瞼を閉じる。

とりあえず明日の文化祭準備も頑張らないと…。

だんだんと遠のく意識の中、私はそんなことを考えながら眠りについたのだった―。
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