捨てられた妃 めでたく離縁が成立したので出ていったら、竜国の王太子からの溺愛が待っていました
     * * *



「あーあ、本当にあのまま消えちゃったね。仕方ない、みんな僕たちはこのまま飲んで食べてふたりの門出を祝おう!」

 アレスの行動に苦笑いしつつ、父親として前から頼まれていた通りフォローする。僕の声がけで参加者たちは思い思いに飲んだり食べたり談笑したりしはじめた。
 広場には立食形式でオードブルからメインディッシュ、デザートまで数々の料理が並べられている。飲み物も好きなものを好きなだけ飲めるように用意されていた。
 しかも料理の保温や飲み物の保冷にはしっかりとロザリアちゃんの魔道具を使っていて、宣伝も抜かりない。魔道具なんて必要ないと思っている竜人もこれで興味を持つだろう。魔道具屋ロザリーの更なる発展が見込める。

 え、なんでウチの息子こんなに有能なの?
 しかも料理はめちゃくちゃ美味しいし、お酒のチョイスも最高だしなんなの!?
 もしかして僕って早々にお払い箱になるんじゃないかな!?

「ふふ、ソルったらなんでそんな顔してるの?」
「……アレスが有能すぎて僕の立場がない」
「何を言ってるの、私には貴方が必要なのよ。それだけで充分でしょう?」
「サラ……愛してる」
「ええ、私もよ。それに貴方は王としての絶対的な才能があるわ、私が保証する」

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