季節を巡る私達

君との出会い。君への気持ち。

カーテンの隙間から入る眩しい朝日から隠れるように布団に潜り携帯のアラームを停めてもう一度寝ようとしたその時……

澪桜 :「椛?起きて?入学式遅れるよ」

私を起こしに来たのは親友である七瀬 澪桜。優しくお淑やかだが怒ると怖い。

椛:「んん……あと5分だけ……」

海里:「椛ー!朝だよー!桜咲いてるぞー!!」

昨日皆でお花見行ったから知ってます…当たり前の事を言っている少々おバカなこの子は有栖 海里。

椛:「海里うるさい……」

海里:「がーん!雪来ー!椛がうるさいって言ったァァ……」

雪来:「海里。椛を起こすのに有効な方法は布団を剥ぎ取りこしょぐり倒す事よ。」

こんな恐ろしい事を述べているのは、三葉 雪来。クールで無口だが、たまに口が悪くなる。

椛:「嘘だって!起きます!おはようございます!!」

私はよく寝坊をするから3人はいつも家に来て私を起こしに来る。かなり過保護。いや、私が甘えているのかな。

椛:「10分で用意してきます。」

3人は私が用意できるまでリビングでくつろぐのが、中学の頃からの日常だ。



椛:「いってきまーす!」

今日から高校生!どんな学園生活が待っているのか楽しみだな!


海里:「四ノ季学園って制服めちゃくちゃ可愛いよね。リボンとネクタイ選べるし!」

澪桜:「海里はほぼ制服名鑑のみで決めてたよね。」

椛:「まあまあ!4人で同じ高校とか最高じゃん!!私さ!昨日神社で同じクラスになれますようにってお祈りしてきたからワンチャン同じクラスなれるよ!」

雪来:「椛ならありえる…運だけはいいからね?」

椛:「だけとはなによ、だけとは!」

そんなこんなであっという間に学校についた。
クラスが張り出されてる中央階段の前に着いた。

海里:「椛。みえる?」

椛:「ごめん、なんも見えん。人多すぎ……」

澪桜:「まって見えた!!私たちみんな同じクラスだよ!?」

雪来:「さすが、椛…」

椛:「うそん!?私すご、あっほんとだ。1年D組だ!」


私はやはり運だけはいいのか?1年間4人でまたの同じクラスなのは最高すぎる!

その後も無事に入学式を終え、クラスに戻り初日は無事に終わり!

海里:「今日もお店くる?」

椛:「行くー!お手伝い任せてよ」

海里の家はオシャレなカフェ。いつも私達は暇さえあれば海里のお店に行き、お店を手伝っている。

そう話だから教室を出た瞬間、何かでかい壁のようなものにぶつかった。

椛:「いでっ……ッ」

???:「うわびびった…」

壁かと思ったらなんと人間。しかもイケメン!?

椛:「えっあっごめんなさい!」

???:「いいよ〜こっちこそごめん」

そう言いながら前をスタスタ歩いていってしまった。

椛:「誰だあのイケメン」

海里:「知らないー先輩かな?」

雪来:「多分同い年。ネクタイの色同じだった」

あんなイケメンは漫画でしか見た事ないなあと思ったりもしたが、クラスも違うし関わることも無いだろう。

澪桜:「椛?行こ?」

椛:「うん!♪」



次の日


今日から本格的に高校生活が始まる。

椛:「高校生といえば恋だよね。」

澪桜:「椛が恋?」

海里:「想像つかない笑」

雪来:「確かに、椛はホラー映画一生みてるイメージ」

なぜか馬鹿にされた気がする。
いつか恋ができる!そう信じで高校生活過ごしちゃうんだから!!その前に勉強頑張らなきゃ……




椛:「……うげ……もう無理……勉強キライううう」

海里:「椛大丈夫?」

椛:「海里は元気だね。」

澪桜:「それは椛もでしょ。お昼ご飯食べよ?」

椛:「よし、屋上行こう。雪来ー!屋上行くよ!」

雪来:「立ち直り早い」

お昼ご飯は中学の頃から屋上で食べると決まってる。青空の下で食べるご飯って最高に美味しいんだよ♪


澪桜 :「4階建ての大きな校舎からみる景色はきっと素敵なんだろうなあ」

屋上に入るドアを開けるとそこには、昨日ぶつかったイケメンとその仲間たちが居た。

椛:「おっと…場所変えようかな」

???:「昨日の子だ。いいよ、俺らこっち側使うから」

そういい彼らは、屋上の右側に移動した

海里:「良かったね、いい人そう」

澪桜:「椛みて?桜の木綺麗に見えるよ」

澪桜が嬉しそうに桜の木を見に行ったのを見て私も何だか楽しくなった。

椛:「じゃじゃーん!今日の私のお昼ご飯はこれ!コンビニ限定甘々チョコクリームパン!」

そう言うと後ろからなにか大きな声が聞こえた

???:「それ俺が食べたかったやつ!」

そう叫んでいるのは昨日ぶつかったイケメンくんだ。

椛:「!?えっ!」

???:「それ俺もすげえ食べたかったのに朝売ってなくて……」

澪桜:「そういえば、椛でラストだったよね」

椛:「ああ…確かそうだ。食べる?半分こしよ」

???:「いいの!?」

何だこのイケメン。すごいクールな見た目なのに犬みたいな顔するんだ。

椛:「いいよ笑はい。あげる」

???:「ありがとう!俺、冬城 空牙!空牙でいいよ!」

椛:「よろしくね。」

???:「空牙ー、なにしてんだ?」

うわっイケメンが沢山来た。

空牙:「パンくれた!こいつら俺の友達!タレ目で栗色の頭してるのが、天春 迅!んでその隣に居る黒い頭の猫みたいなやつが、神夏磯 志優!」

すごいイケメンしかいない…

空牙:「そんでこッチの金髪のやつが幼なじみの秋生 澪央」

春 秋 夏 :「よろしく」

互いに自己紹介をして何故かとても仲良くなった。空牙や澪央は物凄く人懐っこいのだと思う。いや空牙はバカっぽい。

椛:「やばい!休み時間終わる!空牙達じゃあね!仲良くなれて良かった!」

そう言うと空牙は笑いながら私の手を掴みこう言った。

空牙:「俺らC組!またご飯食べような!」

眩しすぎるイケメンの笑顔。何故か胸が高鳴った。この感覚はなんなんだろう。

海里:「椛ー!早くー!!」

やばい。授業遅れる!

私は走って屋上から出た。

その後クラスに戻り授業を受け終わると女子達が廊下でなにやら騒いでいるのが聞こえた。

澪桜:「何事?」

海里:「さあ?見に行ってみる?」

椛:「めんどくさい〜」

雪来:「椛。髪の毛絡まってるから直すね」

椛:「ありがとう♡♡」

人が多い所は苦手だ。きっとゴキブリが廊下に居たとかだろう。そう思っていると女子達の声がどんどん近くなってきたのを感じた。
その時

空牙:「椛ー!」

先程、屋上で一緒にご飯を食べた空牙とその仲間たちがやってきた。


椛:「空牙?」

女子達の視線が痛い。なんだ、騒がれてたのはこの人達か。

澪桜:「人気者みたいだね。」

海里:「ね〜有名人なの?」

澪央:「いやいや、こっちのセリフ」

何言ってるか分からんけど、とりあえず何の用だ?

椛:「どうしたの?」

空牙:「あのさ!LINE教えて!」

椛:「えっそのために来たの!?」

空牙:「だって明日も屋上来るかわかんなかったから!」

椛:「よくクラスわかったね」

迅:「俺らのクラスの人が教えてくれた」

あれ?C組に知り合いって居たっけ、

椛:「まあいいや!みんなで交換しよ〜」

雪来:「騒がしくなりそう」

海里:「雪来は騒がしいの苦手だけどなんだかんだ乗るもんね〜♡♡」

雪来:「海里重い……」

澪桜:「海里も雪来も椛には甘いからね」

椛:「えっ雪来は甘いか?」

海里:「澪桜もじゃん?」

空牙:「椛は愛されてんだなー」

椛:「それは空牙もじゃない?分かんないけどそんな感じするよ」

LINEを交換したあと空牙達は教室から立ち去った。本当にこのために来たのか。
その後、何故か女子達から質問の嵐が来たが全て海里が何とかしてくれた。



海里:「椛ー。あの4人とお似合いですねだってさ」

椛:「誰が?」

雪来:「私達が」

椛:「お似合いって何」

澪桜:「こら2人とも。椛の脳みそパンクしちゃうでしょ」

海里:「椛ちゃんはこういう話無頓着だからね〜♡♡」

椛:「何!?えっ!?」

澪桜:「ほら椛。帰るよ」

無頓着?何だ?

帰り道
海里と雪来と別れて
澪桜は私に質問をしてきた。

澪桜:「椛はさ。空牙達の事恋愛対象として見てないの?」

恋愛対象?

椛:「えっ恋って事!?いや、まだ知り合ってちょっとどころか2日くらいしか経ってないのに?!」

澪桜:「椛はお子ちゃまね。恋に時間は関係ないよ。一目惚れ…とかもあるかもじゃん?」

そう頬を赤らめながら言う澪桜は乙女という言葉がとても相応しいのだろう。


椛:「えっ澪桜?顔赤いよ?」

澪桜:「えっ…///実はね……」

恥ずかしそうに小さな声で澪桜は私の耳元で
言った。

澪桜:「志優君のこと好きになったみたい…」

ドュンッ…///なんだ澪桜の顔面可愛いな。こっちが恋しそうだわ。

椛:「かっかわいいいい♡♡澪桜恋したんだ!これって一目惚れってやつなの!?」

澪桜:「うん…///秘密ね。でも海里と雪来には気づかれてて」

えっあの2人気づいたってそんな分かりやすかったの!?

澪桜:「椛は言わないと分からなさそうだから笑」

澪桜の恋バナを聞きながら歩いてたらあっという間に家に着いた。


澪桜の恋の行方は分からないが何だかんだ何事もなく日々が過ぎていった。中間テストを乗り切り季節は夏へと向かっていた。そんな日々がが変わりだしたのは、この日の夜だ。

お風呂から上がり大好きなホラー映画を見ようとした時。

椛:「ん?電話?」

あっ空牙からだ

椛:「もしもし?」

空牙:「あっ椛?ごめんなこんな時間に!あのさ!今週の日曜日暇?」

椛:「え?暇だけどどうしたの?」

空牙:「バスケしよ!」

なんだこの小学生の遊びの誘いは……


もちろん。する。バスケ好き

椛:「いいよ!しよう!澪桜達誘うね〜」

空牙:「おう!じゃ!よろしくな〜おやすみ」

椛:「おやすみ」

ドクンッ空牙が電話を切った瞬間。何故か顔がとてつもなく熱くなった。

椛:「風邪引いたのかな。」

空牙が誘ってくれたのがとても嬉しかった。
何故誘ってくれたんだろう…他の子は…

椛:「他の子?ん?」

何故か他の子というワードにチクリと嫌な感じがした。
何か分からないけどこんな感覚は初めてだ。良くない気がする。


椛:「ホラー映画観るのやめよう。」

私はホラー映画ではなく、配信ランキング1位の恋愛映画を見ることにした。

次の日

やばい寝てない。

澪桜:「椛?寝不足?」

椛:「うん……恋愛映画みた。そしたら止まらなくて」

海里:「ぶふぉっ!」

雪来:「あ"……」

何だこの2人は。ていうか海里汚いな

海里:「今なんて言った?椛が恋愛映画みたって?明日はなに?空からアザラシ降ってくる?」

澪桜:「アザラシって何よ、それより椛どうしたの。」

椛:「昨日バスケ誘われたーって送ったじゃん?あの電話の後、ホラー映画見ようとしたんだけど気分じゃなくなってとりあえず配信1位のやつ見ただけだよ」

澪桜:「ああ、日曜日だよね。」

海里:「空牙に誘われたの?」

椛:「うん。」

雪来:「椛さ。空牙の事好きなんじゃない?」

……好き?
好きってなんだ?

椛:「ハンバーグ的な?」

海里:「いや違う。恋的な」

澪桜:「あんたハンバーグ的なって何よ」

椛:「いや……だって恋って…えっ?あれ……」

やばい…顔が熱い…これダメだ…良くないやつ。

雪来:「椛…ッ」

3人が目を丸くして私の顔を見てる

椛:「なっ…なに?」

澪桜:「よし。椛。空牙が他の女の子と仲良さそうに話してるのを見たらどう思う。」

椛:「えっまっ…なんか…分かんないけど嫌かも。」

海里:「空牙が他の子と付き合ったら?」

椛:「嫌かも…」

雪来:「空牙がもう話してくれなくなったら?」

椛:「それは…それは嫌だわ」

海里:「椛。これは恋だよ」

椛:「……いや。ない。うん」

澪桜:「えっなんで!?」

椛:「まだ色々わかんないから!とりあえずは友達って思いたい!」

そう。友達。恋としてみたら今みたいな楽しいのが違くなるかもしれない。だから。今はなにも気にしない

澪桜:「椛…」

椛:「それより日曜日楽しみだね!バスケ!」

海里:「…椛はバスケ強いからなあ。」


今はこうやって。過ごしたいな。



















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