ヴァンパイアに魅せられて〜絆〜
逃避行
「貸せ」


リュートは私の腕を掴み自分の口を近づける。


「・・・っ・・・」


痛さに顔がゆがむ。


「これに懲りたら2度とするな」


「ごめんなさい。でも、約束はできない」


どんなに痛くされてもそれだけは約束できない。


「自分の言っていることがわかっているのか?」


「契約違反だというなら、契約は解消してくれても構わないよ」


リュートがそんなことをしないことが分かっていて言っている。


最低だ。
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