イケメンドクター今世も梅香の君にめぐりあいて再び愛す

 「こんどは脳の写真を撮るか。馬鹿は治せるかねー」

 光琉は咳払いをすると、何故か急に真面目な顔をして私の両手を握り話し出した。
 
 「紫。もういいだろ?心配するなよ。お前をおいて他の女を好きになったり、離婚もしない。お前の心配はそういうことだろ?」

 私をじっと見ながら話す。

 「それから……手紙とプレゼント見つけたよ。最初からこれを渡して出て行けよ。余計な嘘つくな」

 「ごめん。時間稼ぎたかったの。できるだけ……」

 「まったく。どうして俺はお前を捨てられないんだろうな?普通なら三行半ってとこだ」


< 274 / 311 >

この作品をシェア

pagetop