危険な彼に焦がれて


「珠那ちゃん?だっけ」


「あ、はい。そうです」


「気になってたんだけど、珠那ちゃんってもしかして折那?」


睨まれることがなくなった後、聞かれた。


「はい、そうです」


優雅さんだって知ってるし否定する必要もないから、頷いた。


「父さん、何で分かったの?」


「あぁ、名前のこともだけど、噂で流れてくる折那の特徴と一致してるなって思ったんだよ。折那は黒髪美人で、高校生とは思えないほど大人びてるって聞いたからね」


美人……かはともかく、大人びているとはよく言われている。


そんな噂になっているとは思わなかったけど。


「えっ、珠那ちゃんって高校生なの!?あっ、言われてみれば、制服着てる……!確かに高校生とは思えないくらい大人びてるね、珠那ちゃんって」


その反応が愛美と似ていた。

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