離婚を決意したはずが、スパダリ社長の独占愛によって離してはくれません!



 再度、離婚をお願いしようとしたのに南都さんは立ち上がると、私のそばに来て「……我慢しなくてもいい?」と呟いた。


「俺はね、光寿ちゃんの気持ちが俺に向くまで体の関係にはならないと誓ってたんだ。だが、君が『我慢しないでいい』と言うなら話は別だ」

「えっ、いや……今じゃなくて、心の準備がっ」

「今、光寿ちゃんが望んだんだよ。だからご要望通り、“夫婦の営み”をしようじゃないか」


 今までにみたことのない、艶っぽい表情を見せた南都さんは私を抱き上げた。


「光寿ちゃんが煽ったんだから、覚悟してね」


 いつの間にか私はさっきとは立場逆転してしまった……それに伴い、南都さんの何かを煽ってしまったのだった。




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