見つけたダイヤは最後の恋~溺愛は永遠の恋人だけ~
ある日、トレーニングを終えた乃愛ちゃんが、帰り際に俺に話しかけてきた。

「九十九さん。この3か月間、お忙しい中、本当にありがとうございました。おかげさまで私、自分に自信が持てるようになりました」

「うん…乃愛ちゃん、頑張ったもんな。すげぇ綺麗になったよ」

「ほんとですか!?」

「うん」ホントに。

「ありがとうございます!」

…その輝く笑顔もすげぇ綺麗で可愛いよ。


「それで私…旦那に会ってきます。この私を見せつけてきます!」

ん、強気の笑顔も…いいね。

「あぁ、頑張れ。思いっきり見せつけてこい!」

「はい!…私、これからもここには通いますので、フリーで来ることになりますけど、これからもよろしくお願いします」

そうなのか。
まだ通ってくれるのか…

「あぁ、こっちこそよろしくな」

「では失礼します」

「おぅ、お疲れ!」

片手を挙げた俺に、乃愛ちゃんはペコリと頭を下げ、スカートをヒラリと翻してクラブを出ていった。


ほんとに綺麗になったよな…

マジでキラキラしてるよ。

俺が見つけた、俺だけのダイヤだったんだけどな。




つーか、これからも…か…

俺は普通の顔して…幸せそうな乃愛ちゃんと向き合えんのかな…

ほんと何やってんだ、俺…

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