爽やか系イケメンの本気。
「笑顔、できんじゃん」




「美桜〜!今日は一緒に学校行くか」


次の日の朝。南朋は朝ご飯を食べ終わって食器を片付ける時に、そう言った。


「え?」

「昨日の今日だもんな。俺が心配だから、一緒に行こう」

「…わかった」


そこまで心配しなくても……とも思ったけど、万が一また絡まれた時のことを考えると、一緒に登校してくれた方がありがたいのかもしれない。
それに、南朋と登校するのは久しぶりだから嬉しい。南朋が風邪引いた時はいつだったっけ……。もうずっと前な気がする。


「美桜のことは俺が守ってあげるからな〜」

「…うん、ありがとう」


そう言った後に、真紘には負けないとかなんかブツブツ言ってるけど、気にしないことにする。


「準備出来たら言えよ〜」


そう笑って言うと、南朋はもう準備が終わってるのかソファに座り始めた。
……私も準備しよう。




「南朋、行こ」


準備が終わり、南朋に声かけるとスマホから私に目線を移してカバンを持つ。



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