爽やか系イケメンの本気。



「「きゃーっ!?」」

「えっ?どういうこと……?!」

「まさか、ついに……っ!!」


私たちに注目していた人達はザワっと騒ぎ出した。
そりゃそうだ。みんな困惑するに決まってる。
私ですら困惑しているというのに。

なのに真紘くんは、周りの視線など気にもせずに私の手を引いて歩き出した。


そのまま私も真紘くんについて行き、教室に入ると、ガタガタガタッと皆が一斉に席を立つ音が聞こえて。

あっという間に私たちを囲んだ。
それで、今に至る。


「きゃー!なになに、どういうこと!?手繋いでるし……っ!!」

「やばいやばい…っ!!こっちまで興奮しちゃう……っ!」

「なにがあったの!!真紘くん!宇原さん!」


私たちを囲む男女の数に、驚き固まってしまう。
隣にいる真紘くんを見ると、驚きもせずニコニコ笑っていて。
真紘くんは、こうなること予想してたの……っ!?



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