爽やか系イケメンの本気。



でも、しばらく経っても離してくれなくて、もう一度真紘くんを見上げると、彼から笑顔が消えて、たまに見せる熱を帯びた目をした。


「……美桜さあ、今自分がどんな顔してるかわかってんの?」

「…顔?」


私の、顔……?もしかして、また変な顔になってるの……?
なんだか、少し傷ついてしまって下を向きそうになる。


「違うよ」

「え……っ?」


そんな私の心を読んだのか、そう否定してくる真紘くんにパッとまた顔が上がる。
真紘くんは私の目を見つめながら私の髪に触れサラサラと撫で始めた。


「そんな、真っ赤な顔しちゃってさ」

「……っ、あ」

「目に涙溜めて、俺のことさっきからずっと見上げてきてさ」


そう言う真紘くんのその目は、やっぱり危険ででも目が逸らせない。


「なんなのほんと。誘ってるわけ?可愛すぎるんだけど」

「……っか、かわ……」


可愛いって、また言った……っ。
おかしいよ本当に。なんで私なんかに可愛いなんて言ってくれるの……?


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