クールな許嫁の甘い独り占め。Ⅱ

4.許嫁と友達の恋



翠夏ちゃんは自分のかわいさに自信を持ってるみたいで、そこがカッコよくてかわいい。
他人に何を言われても気にせず、堂々としてるところも尊敬する。

だけど…「他人の彼氏キラー」と言われていることが、どうしても気になってしまう。

違うって信じたいけど…!!
蒼永を紹介した時、妙に距離が近かったってゆうか…!気のせいかもしれないけど…。


「咲玖ちゃーん!」
「翠夏ちゃん…」
「今日ってお昼一緒できるー?」
「あ、えっと…蒼永と一緒に食べることになってて…」
「あ、そうだよね〜」


翠夏ちゃんは明らかにシュンとした。
うっ、良心が痛む…!


「OK!ありがとう!」
「あっあの、良かったら一緒に食べる…?」
「ええっ!?そんなの九竜くんに悪いよ!」
「蒼永とはまたいつでも食べれるし…」
「…本当にいいの?」
「うん」


本当は気になる気持ちもあるけど、翠夏ちゃんのこと疑いたくなくて。
この前のはたまたまだったのかもしれないし、それを確かめるためにも…!


「ありがとう!咲玖ちゃん優しいね!」
「ううん」


蒼永にはLIMEで先に伝えた。「ごめんね」ってめっちゃ謝っておいた。
「いいよ」って言ってくれたけど、本当は嫌だよね…。


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