超ポジティブな委員長の桂木くん (短)
「(それ褒めてないでしょ!?)」


そうだった、忘れてた!お昼寝のあと汗をかいたから、着替えようと思っていたんだった。

ってか、ずっと透けてたなら早く教えてよ!


「もう金輪際、ここには来ないでください!」


顔を真っ赤にして言うと、委員長は「は?」と首を傾げた。

そして、何を言うかと思えば――


「無理です」

「は?」

「だって僕、明日から毎日きますもん。一花さんの家に」

「は~!?」


再び大きな声が出た私に委員長は「やっぱり僕より野太い声。ブラボーです」と手を叩いて感心していた。

もちろん、その姿に怒りを覚えたのは言う間でもなく、


「そんな事は良いから、早く出ていけー!!」


私は叫びながら、委員長の靴と委員長を、素早く玄関の外に追い出したのだった。

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