真実の愛を見つけた婚約者(殿下)を尊敬致します。婚約破棄しましょう

 セレスティーヌはラルフと婚約し、両陛下へ謁見する事となった。サロモンとの婚約が白紙になったので、会わせる顔がない……と思いながらもラルフと宰相である父に連れられ王宮へと向かった。二人並んで両陛下へ頭を下げる。


「面をあげよ」

 そう言われて恐る恐る顔をあげる。すると二人は朗らかな顔をしていた…

 どうしてだ! セレスティーヌは意味が分からない。

「セレスティーヌ! ごめんなさいね、バカな息子が取り返しのつかない事を……わたくしはセレスティーヌの事を実の娘だと思っていました……貴女の事がね好きなのよ、でもね義妹になるなんて、もっと素敵じゃない?!」

「そうじゃな、わしも歳の離れた弟の嫁がセレスティーヌなら喜ばしい事だ、ラルフの事を頼んだっ!」

 父とラルフの顔を見るセレスティーヌ。

「兄上、義姉上、セレスティーヌとの婚約を認めてくださりますか?」
「「もちろんっ」だ」

「お互い初恋なんですって? 素敵よねぇ、ロマンスよね、あなた!」
「そうだな、ラルフがセレスティーヌとか…結婚式は盛大に」
「それはっ、勘弁してください! 私は臣下に降ったんですよっ!」

 焦るラルフを他所に話は進む。

「父上と母上におまえの立派な姿を見せてやりたいんだ、歳をとってからの子供で可愛がられていたのに、早々に国を出て行くなんて……嘆いておられる!」
「それは…そうですが…その時は大事な事だったんですよ。エドワールが王太子になる為には私は邪魔だったんですよ…」
「あの時はおまえに甘えてしまった…本当に悪かった」
「私が望んだ事です。それにセレスティーヌも手に入りました、こんなに幸せな事はありませんよ。サロモンにも感謝しています」

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