転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~

照れながら僕はルイの部屋へと向かう。
まだアスター先生との話が残っているからだ。

「甘酸っぱくて見てられねーな!」

部屋の前の壁に寄りかかっていたロックミュージシャンではなく、アスター先生に見られてた!

「み、見なくていいですから!!」

本当に今までの服装と口調が違いすぎる!

「で?思い出したのかよ」

「え?何がですか?」

「……無意識かよ」

「あっ、ルカ様の天然無自覚王子様のこと?」

ヘンリー様もちょうどルイの部屋の前に来た。

「え?僕の?何それ」

そんな話をしながら皆でルイの部屋に入ると、真璃愛は我が物顔でソファーに座ってお茶を飲んでいた。

「ここ、僕の部屋なんだけど?何勝手に入ってんの?」

ルイの声が低い!

「あら。どうせ集まるんだからいいじゃない」

「こんな男だらけのところに伯爵令嬢がひとりで来てていいの?」

「私付きのメイドは、私はもう部屋で寝ていると思っているから大丈夫よ」

「あっそ」

メイドのポーラに皆の分のお茶を淹れてもらい、僕達だけでまた話をした。




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