転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
翌日はルイとお揃いのスーツでビシリと決めた。
僕達のネイビーブルーの髪色に合う紺色のスーツ。
襟元にはドット柄のリボンタイでカジュアルに。
髪型もサイドに流している。

「おや、ふたりともお洒落だね」

お父様が誉めてくれた!

「本当ですか!?」

スラリと背が高く、美しくてとても格好いいお父様に誉められた!
嬉しくて笑顔で聞き返す。

「ああ。自慢の息子達だよ」

「シェイラ様とクレア様をお誘いして王都の街に行ってきます」

ルイがお父様とお母様に伝える。

「デートかい? ルイ、ルカしっかりとエスコートするんだよ」

「はい。もちろんです」

クスリと微笑み合うルイとお父様。
そんなやり取りを見てお母様は「まぁ」と少し驚いた顔をしていた。
そろそろ時間だ。

「ルカ、行こう」

「うん」

僕とルイはアリストロ伯爵家へと向かった。


「ルイは性格まであなたに似てきたわね」

手を頬に添えてため息をつきながら夫のラークを見る妻のサフィア。

「私のそういうところも好きだよね」

愛しのサフィアを抱きしめ微笑むラーク。

「…シェイラ様が心配だわ」

サフィアは頬をほんのりと赤く染めながらポツリと呟いた。

「ルカは君にそっくりで本当に可愛いよね。さ、私達は美味しいお茶を飲もうか」

ラークはクスクスと笑いサフィアの頬にキスをしてから、腰に手を添えて歩き出した。


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