転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~
そして、また月日は流れ……。


『 クレア、元気?

寒い冬も過ぎて暖かい日々が増えてきたね。
君が留学してから約1年だ。
学校の勉強は順調そうだね。
充実した学校生活のようで安心しているよ。
でも、無理はしないようにね。

君がお薦めだと手紙に書いてくれていた本を読んだよ。
とても面白かった。
クレアは僕の好みをよく知っているよね。
またお薦めの本を教えてほしい。

いつも一緒にいた君が僕の隣にいないなんて、まだ信じられない時があるんだ。
ふとした時につい話掛けてしまったりするよ。
君はどうだろうか?

そして、小さな頃から君に届く緑色の手紙に嫉妬していた僕が、君へ手紙を書いて送っているなんてね。
知っていたかな?
小さな頃の僕は緑色の手紙なんて、見たくもなかったくらいだったんだよ。

もちろん今は違うよ。
手紙を書くのも、君からの手紙も楽しみにしている。

汽車の線路も広がり両国間の移動時間も短くなったね。
またすぐに君に会いに行く。

毎日君を想っている。

愛しているよ、僕のクレア 』




「ルカ、そろそろ始まるよ。あ、またクレアからの手紙を読んでる」

「うん」

「いいなぁ。クレアはまめに連絡をしてくれるもんね。ルカも今日手紙を出していたね」

「フフッ。うん」

「僕の子猫ちゃんはたまにしか手紙を送ってくれないんだよ。でも、また今度会いに行くけどさ」

クレアからの手紙をジャケットの内ポケットに入れて席を立つ。
そして愛しい人を想い、婚約指輪にそっとキスをして歩き出した。


『ルイ・クスフォード、ルカ・クスフォード・2台ピアノ公演を開演いたします……』




終わり





< 187 / 187 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

黒髪の眠りの聖女は永遠の愛を誓う
キャブ/著

総文字数/155,778

ファンタジー257ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
小国ながらも繁栄し続けるエーデル王国には 受け継がれる伝承がある。 『100年に一度、この王国に平和を もたらしてくれる聖女様が降りて来る』と。 エーデル王国第一王子 ウィリアム・クラスディは その美しい聖女様に恋をした。 現れた聖女様はなぜか眠り続け 10年後、やっと目を覚ました。 聖女の名は清水実桜。 前世は日本という国で暮らしていた。 エーデル王国では聖女様は特別な存在。 だが前世と同じ姿と心を持つ実桜は このエーデル王国の人々にとって 畏怖される黒髪だった。 歴代の聖女様の中でも特殊な力を持つ実桜は 過去の記憶により 人を愛することができずにいた。 実桜に子供扱いされようとも 恋愛対象に見られなくても 一途に恋をし、愛を伝えるウィリアム。 それは時に狂暴な独占欲を表す程に。 黒髪の聖女はエーデル王国の人々に 受け入れられるのか。 やがて芽生えた実桜の恋心は どう実を結ぶのか。 黒髪の眠りの聖女実桜と エーデル王国の王子ウィリアムの 恋物語です。 いいね、ひとこと感想、 そして素敵なご感想もいただき 本当に嬉しいです! ありがとうございます!
転生公爵令嬢のイチオシ!
キャブ/著

総文字数/91,650

ファンタジー81ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「いらっしゃいませ! 当店イチオシの新商品はいかがでしょうか!」 ……ん? 「あー、仕事してる夢見た。これから仕事? 寝た気がしないやつ!しかも接客中だった? 家にいるのに新商品おすすめしてたわ…」 あれ?まだ寝てる? 目覚めたら知らない場所で 自分の姿も変わってる!? 和菓子屋『イチオシ堂』に 勤務していたのは前世の私で 今は公爵令嬢というお嬢様に転生した!? 美麗お兄様は私に激甘で 近づく男は許さない! でも可愛い系男子の…じゃなくて肉食系男子の強気なアプローチにドキドキが止まらない!! 人見知りな公爵令嬢メリアーナの恋の行方は? *他小説サイトにも投稿しています。 *シリーズで「転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする~一途な恋の音色~」 というお話もあります。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop