転生した双子アイドルは伯爵令嬢に恋をする ~一途な恋の音色~

お店の奥の部屋へと案内をしてくれて、僕達はソファーに座った。
テーブルの上には懐かしい緑茶。

「美味しいです……」

僕達は温かい緑茶の懐かしい味や香りにまた泣きそうになった。

「今日は私に何か聞きたいことがあったのかな?」

目の前のレイ・ストライブ様が優しい瞳で僕達を見て聞いてくれた。
黒に近い茶色の髪に、濃い紫色の瞳で可愛いらしい顔立ちの人だ。
そして、ストライブ様に『メリィ』と呼ばれていた先程の綺麗な女性の店員さんが大福をテーブルの上に出してくれた。

「どうぞ」

ニコリと微笑んでくれた。

「ありがとうございます」

僕とルイは意を決して聞いてみた。

「僕達はクスフォード侯爵家のルイとルカと申します」

ストライブ様がピクリと眉を動かした。

「あなたはもしかして玲お兄ちゃんではないですか?僕達のことを覚えていませんか?」

ストライブ様が信じられないという顔で僕達を見る。

「琉生と琉翔!?」

僕とルイは笑顔になった!
やっぱりあの大福とこのイチオシ堂は玲お兄ちゃんが!!

「玲お兄ちゃん!!」
「玲お兄ちゃん!!」

僕達は立ち上がり玲お兄ちゃんに駆け寄って抱きついた!
しばらく玲お兄ちゃんに抱きついて泣いてしまった。
そんな僕達を強く抱きしめ返してくれた。


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