ただ真っ直ぐに、君が好き。
みんなの会話を聞きながら、隣の矢原くんを見てみる。

矢原くんは、斜め前の席の胡桃優希(くるみゆき)くんと話していた。



「なあなあ、お前やる~?」

「ん~、面白そうじゃん」

「てことはやるのか?」

「まあ立候補するかな」



立候補、するんだ。

じゃあ私もやろっかな。

...って、なに考えてるの私!!

これじゃあまるで私が矢原くんのこと好きみたいだ。

ち、違う!!

応援団に、普通に興味があるだけだもん!

そうだよ!!

そうそう...



「それでは希望をとります。応援団、立候補したい人!」

「へーい!」

「は、はい!」



応援団、立候補したのは私と矢原くんと胡桃くんだけだった。
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