ただ真っ直ぐに、君が好き。
私は話し始めた。

ゆっくり、静かに。


『過去』

私もね、お父さんとお母さんの、本当の子供じゃないの...

それを知ったのは、小学4年生の頃。

当時は色々とわかんなくって...

でも、お父さんとお母さん、2人が愛情込めて育ててくれたってことはわかった。

私は、本当の子供じゃないのに。

それでね、私、キョウダイがいるんだって。

お兄ちゃんかお姉ちゃん、弟か妹。

2人には、詳しく聞けなかった...



「私のキョウダイを、一緒に探して欲しい...」

「もちろん、俺と一緒に探そう。大切なキョウダイを」

「ありがとう」



私達は笑い合った。

あんなことに...なるとも知らずに...
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