聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
Chapter4

甘い時間


私が泣き止んだあと、お互いにいろい確認し合うことになった。



さっきまでとは空気も少し変わり、私も知りたいことがあるため切り替える。



「そういえば、紫呉さんはなんで私の居場所がわかったんですか…?」



そもそも私は一度、紫呉さんからの着信を間違って拒否してしまった。



それから電話には出てないはず。



「…何度も何度も電話したんですけど、出たのが翠の友達の姫崎さんが出てくれたんです」



「え、彩那ちゃんが私の電話に……?って、あれ…?ほんとだ…携帯がない…」



「ほんとだ…じゃないんですよ。彼女が俺の通話に出てくれたからよかったものの…」



ポケットを探しながら、たしかに携帯が無くなっていることを確認していると、紫呉さんはため息をついた。



「それで、彩那ちゃんはなんて…」
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