聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい
彩那ちゃんは顔を真っ赤にして、金魚のように口をパクパクしている。
「決めた!あたし、翠のカレシになる…!!」
「えぇっ!?」
な、なんで急に彼氏なんて……って…。
彩那ちゃんの言葉に驚いたとき、ふいにあの人の顔が思い浮かんだ。
「っ…」
もう、忘れるって決めたのに…どうしてあなたは、私の頭の中から出て行ってくれないんですか。
そんなことを聞いたって、答えてくれるわけがない。
「…翠、やっぱ様子変だよ?」
彩那ちゃんが心配そうに「大丈夫?」って聞いてくれて、申し訳ない気持ちになる。
「あ…ご、ごめんね。その…」
「あたしでよかったら、話聞くよ?って言っても、ほんとに聞くしかできないけど」
彩那ちゃん……。