聡明なインテリ総長は、姫を余すことなく愛したい

彩那ちゃんは顔を真っ赤にして、金魚のように口をパクパクしている。



「決めた!あたし、翠のカレシになる…!!」



「えぇっ!?」




な、なんで急に彼氏なんて……って…。



彩那ちゃんの言葉に驚いたとき、ふいにあの人の顔が思い浮かんだ。



「っ…」



もう、忘れるって決めたのに…どうしてあなたは、私の頭の中から出て行ってくれないんですか。



そんなことを聞いたって、答えてくれるわけがない。



「…翠、やっぱ様子変だよ?」



彩那ちゃんが心配そうに「大丈夫?」って聞いてくれて、申し訳ない気持ちになる。



「あ…ご、ごめんね。その…」



「あたしでよかったら、話聞くよ?って言っても、ほんとに聞くしかできないけど」



彩那ちゃん……。
< 37 / 326 >

この作品をシェア

pagetop